日進工具は、小径cBNエンドミルの研究を長年進めており、様々なcBNエンドミルを開発・市場投入してまいりました。それらのcBNエンドミルは、高硬度材の仕上げ加工において、今までのコーテッド超硬工具では不可能だった長時間の安定した加工精度を得ることに成功し、お客様より好評価をいただいております。
今回、新たにラインナップしましたcBNラジアスエンドミル「SHR320」は、cBNエンドミルの特長である長寿命で安定した加工精度はそのままに、加工能率と加工品位を更に高められるエンドミルです。付加価値の高い加工の実現とともに加工時間短縮を図れることで、コストダウンにつながります。
特長
1. 高能率加工を可能にする3枚刃形状
2枚刃エンドミルよりも高送り加工が可能になるため、高能率な加工を実現できます。
この特長により、微細な加工形状において超硬エンドミルで行っていた荒取り工程をcBNエンドミルに置き換える事もできます。
2. スパイラル形状コーナーR
刃先の剛性と切れ味を両立させるスパイラル形状コーナーRを採用しました。
3. 外周刃バックテーパー形状
外周刃が加工面へ接触すると、切削抵抗の増加からビビリ振動が発生し、工具寿命や加工面品位に影響を与えます。
強めのバックテーパー形状を採用することで、この影響を軽減でき、安定した加工面質を実現できます。
これらの相乗効果で高精度高能率な切削を実現します!
SHR320 加工事例 「曲げ型パンチモデル」
- 被削材:SLD 60HRC
- 総加工時間:3時間20分
- クーラント:オイルミスト
- ワークサイズ:30×50mm(加工深さ2mm)
仕上げ加工後の工具摩耗状態
刃先摩耗がほとんど確認できません!
加工精度確認(形状寸法)
※NCデータは呼び径で作成しています。実測値( )内の数値は実刃径を考慮した場合の算出値で、誤差は狙い値と算出値の差を表しています。
刃先の形状変化がわずかなため、狙い値に近い寸法精度が得られます!
最後に
日進工具では、困難な加工を解決するために、工具の開発だけでなく、弊社加工エンジニアによる技術相談も受けております。お問い合わせ・ご相談は随時受け付けておりますので、下記よりお申し込みください。
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