NS-MicroCAMは、工具メーカーから生まれたCAD/CAMシステムです。精密微細形状の加工では、ツールパスの取り方や精度で、加工結果が大きく変わります。このNS-MicroCAMでは、精密微細形状の加工時に最適なツールパスを出力できます。また専用の工具データベースを搭載して、工具の性能・特徴を最大限に発揮することができます。微細金型や部品をさらに高精度・高面品位を追い求める金型加工への要請に応えます。
NS-MicroCAMの特長
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精密微細加工専用システム
110mm角以下の小物精密金型、精密部品の高精度加工に特化しています。
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高精度で高品質な仕上がり面の実現
切削負荷が原因の「倒れ」、主軸の伸びや工具の摩擦などが原因の「加工段差」、工作機械の追従性が原因となる「切削痕」など加工精度に影響してしまう要素を軽減させるツールパスが出力できます。
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精密微細加工に必要な5つの切削モードを搭載
「等高線高効率荒取り加工」「等高線仕上げ加工」「走査線領域加工」「平坦部周回加工」「取り残し加工」の5つのモードを搭載し、微細形状の高精度・高面品位な加工を実現します。
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日進工具専用の工具データベース（NS工具データベース）を搭載
日進工具の主な小径・マイクロ工具を網羅し、刃径φ6以下43型番以上、2,200アイテム以上に対応しています。切削条件もカタログ掲載データを更にアレンジし、精密微細加工に有利なパラメータを登録しています。
5つの切削モード
等高線高効率荒取り加工
滑らかな形状オフセットパスを出力します。また、形状輪郭部では切削工具の加工負荷を軽減できるよう切り込み量および送り速度を自由に設定でき、微細荒取り加工時の工具トラブル回避や、工具寿命を飛躍的に向上させるだけでなく、高精度で安定した仕上げ加工を実現するための橋渡しが可能となります。
等高線仕上げ加工
側面仕上げでは、工具アプローチ痕が発生しにくいスパイラル動作や段取り替えによる残し代の把握が困難な場合に有効な平面方面からの追い込み加工指定が可能です。その他、豊富なパラメータにより形状平坦部にも自動オフセットパスを作成することで1本の工具による形状全体仕上げも行えます。
走査線領域加工
仕上げ加工および中仕上げ加工において形状を問わず滑らかなツールパスを作成します。パス作成精度においてはパラメータ設定を豊富に用意し、CAMオペレータの要望に応えます。また、Z方向からの追い込み機能および部分的な送り速度指定が可能となり、複雑な微細形状でも加工精度や仕上がり面の向上を支援します。
平坦部周回加工
3D形状の全体中仕上げに効果的な形状オフセットパスを作成します。工具アプローチには工具負荷を軽減できるヘリカル動作が指定できます。他の加工モードと組み合わせて自由度の高い仕上げ加工に対応します。
取り残し加工
取り残し（削り残し）が発生する箇所に対し、前工程の工具情報を指定することで、急斜面、緩斜面問わず最適なツールパスを作成します。また加工負荷を最大限抑制できる機能として、取り残り部に対し法線方向からの追い込みが可能です。
Ver.5.0 までの主な追加機能
NS Micro CAMは定期的にヴァージョンＵＰを行っています。お客様との対話の中からより使い勝手の良いＣＡＭを目指しています。
| カテゴリ | ※Ver.5.0（2017/10）追加機能 |
|---|---|
| BASE | ビュー関連 隠線表示、隠線非表示 |
| マルチサンプリング対応 (斜線ギザギザ防止) | |
| 一番手前の図形のみピック可能とする設定を追加 (作業性の向上) | |
| ワーク平面定義の反転移動機能 | |
| 回転&反転移動・コピーにワーク座標系を追加 (作業性の向上) | |
| 曲面伸縮 (輪郭指示を新設) | |
| 曲面伸縮 (延長方法の拡充) | |
| 曲面伸縮 (延長輪郭処理) | |
| 曲面伸縮 (トリム機能) | |
| 演算エラー防止強化 (領域指定面指示エラー防止) | |
| トランスレータ (IGES出力 RGB色 対応) | |
| トランスレータ (STEP出力オプション 非表示図形変換) | |
| ワイヤー&シェーディング輪郭色設定 | |
| 簡易寸法線を手前に表示 | |
| ※ グループ管理ダイアログ改善 | |
| ※ グループ自動色別割り当ていつでも可能 | |
| ※ 加工指示書複数ページ対応 | |
| CAM | 等高線高能率荒取り 形状部をアップ・カット (コバ欠け対策) |
| 等高線高能率荒取り 輪郭優先加工 (コバ欠け対策) | |
| 等高線高能率荒取り 水平部加工パターン追加 | |
| ※ 等高線高能率荒取り Zピッチ：カスプ換算 （工具寿命の向上） | |
| 等高線仕上げ 工具径補正NC出力対応 (加工効率向上) | |
| 等高線仕上げ 接線方向自動パス延長 (加工精度向上) | |
| ※ 等高線仕上げ Zピッチ：カスプ換算 （面質の向上） | |
| 走査線領域 折り返しR挿入 （速度低下防止） | |
| 走査線領域 外周部輪郭自動作成 （つなぎ目精度向上） | |
| 走査線領域/平坦部周回 3D円弧アプローチ対応 （仕上げ面向上） | |
| ※ 走査線領域 折り返し部非接触追加 （面質の向上） | |
| 取り残し加工 直行パスの制御 （作業性の向上） | |
| ※ 取り残し加工 折り返し部非接触追加 （面質の向上） | |
| 全加工モード (アップ・カット対応) | |
| リダクションの改善 (平面部の加工精度向上) | |
| ※ ＣＬ編集 アプローチ付け替え３D円弧優先 （面質の向上） | |
| Modeler | テーパー曲面の仕様追加 |
| 便利機能 | プロファイル操作 (変数自動計算入力) |
| プロファイル操作 (エラーチェック方法の改善) | |
| プロファイル操作 (工程ページ追加時、切削Z範囲初期値継承) | |
| 演算工程表 (編集機能強化) | |
| 演算工程表 (プロファイル編集モード新設) | |
| 演算工程表 (パラメータ確認・編集) | |
| 演算工程表 (計算中 工程表をコピー可能) | |
| 演算工程表 (プロファイル共通設定) | |
| テンプレート (複数プロファイル一括編集) | |
| テンプレート (編集機能強化) | |
| テンプレート (演算条件シートパラメータ一括変換) | |
| テンプレート (コントロールウィンドウ設定内容編集) | |
| テンプレート (工具、ホルダーの一括変換) | |
| 冷却方式の拡充 (冷却コードの追加) | |
| プロファイル新規作成 テンプレート読み込み方式追加 | |
| プロファイル画面 刃先タイプの自動判別 | |
| テンプレート編集 初期設定ファイルの読み込み | |
| 演算工程表の改善 複数工程一括コピー、自動ネーミング | |
| プロファイル画面 管理項目内容表示拡充 | |
| プロファイル画面 管理項目内容表示拡充 | |
| トランスレーター | データ変換取り込みの際、『グループ登録する機能』 (一部OPTION) |
| POST | 工具種別関数追加 (FLAT、RADI、BALL) |
| 工程表 | 加工工程表 (有効長、突出し長の表示) |
| Webブラウザ応加工指示書作成 (モニター上での加工内容確認) | |
| カッターパス、工具画像の自動出力 (報告書等に利用) | |
| 加工工程表 工具番号毎のNC出力 | |
| 曲面輪郭修正コマンドの拡充 | |
| 演算工程表、『演算状態一括クリアー』の廃止 |
最後に
今後も日進工具では、高精度な高硬度材切削加工の可能性をさらに広げるため、付加価値のある工具開発と加工技術の構築に貢献していきます。
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