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切削条件を知る【第二回:回転数と切削速度編】

【基礎編】切削条件を知る【第二回:回転数と切削速度編】のご紹介です。入門編でご紹介しました計算式を使った回転数と切削速度の算出方法や、ボールエンドミルの実加工径、切削速度の変化について紹介してまいります。

目次

  1. 回転数の算出方法
  2. ボールエンドミルの実加工径について
  3. 切削速度の変化について
  4. 切削速度の算出方法

回転数の算出方法

(1)第一回:入門編でもご紹介しましたが、基本的な切削条件の計算式は下の4つがあります。

(2)早速ですが計算式を使って、問題を解いてみましょう。


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(3)工具の回転数は、被削材や工具の特性によって目安が決まる切削速度を元に、使用する工具の外径(刃径・直径など)で変化します。スクエアエンドミルは、工具先端から軸方向にかけて外径は変化しませんが、ボールエンドミルの場合はどうでしょうか?

ボールエンドミルの実加工径について

(1)ボールエンドミルは先端が円弧になっているため、加工する位置によって外径が変化してしまいます。そのため、実際に加工する位置を工具の外径と考えるのが「実加工径」となります。

(2)実加工径を算出するには、下の計算式を使用します。

(3)計算式を使って、問題を解いてみましょう。


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切削速度の変化について

切削速度は下記のような要素で変化します。

1.材料の硬さによって切削速度を設定します。

2.熱を逃がしにくい材料の場合は、工具が発熱するので切削速度を下げます。

3.ねばりのある材料も切削抵抗が上がるため切削速度を下げます。

4.工具の突き出し量や有効長が長くなると工具剛性が下がり、振動が大きくなります。振動を抑制させるために切削速度を下げます。

5.切込み量を増やすと切削抵抗が上がるため、切削速度を下げます。

切削速度の算出方法

(1)スクエアエンドミルの切削速度は、計算式のとおりに算出しますが、ボールエンドミルの切削速度は、実加工径と同じように切込み深さ(ap)によって変わってきます。ボールエンドミルの切削速度を算出する場合は、計算式の刃径は実加工径にして切削速度を算出しましょう。

(2)計算式を使って、問題を解いてみましょう。

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<次回予告>
次回の切削条件を知る【第三回】では、1刃当たりの送り量・送り速度と切削条件の調整についてご紹介してまいります。

     

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